ゆれるスカート

深淵にて

『孤独な惑星』を観た

2011年製作の日本映画『孤独な惑星』を観た。

〜あらすじ〜
主人公の真里(竹厚綾)は、同じマンションの隣の部屋に住む哲男(綾野剛)を自分の部屋のベランダに住まわせることになる。哲男は同棲中の彼女・亜理紗(三村恭代)と喧嘩し、部屋を追い出されてしまったのだった。

あらすじだけでどきどきします。
少女漫画のようなシチュエーションですよね?『きみはペット』を彷彿とします。(あらすじを知っている程度ですが)

しかし、映画自体はキラキラピュアピュアしてはいません。

特殊なフィルムで撮られているのか映像は仄暗く、音声も所々聴き取りにくい。音楽もほとんど使われていません。びっくりするような展開もありません。

でも、私はだいすき。
全然有名じゃないし、おそらく「小物」なこの映画はしかし、私にとっては光って見える。

哲男役の綾野剛の髪が長くてウェイビーでうっとりします。
あと、めちゃくちゃ華奢。ほっそい。
こんな人いないよー。
一歩間違えばキモチワルイもん。

以前から哲男のことが気になっていた真里は、哲男がベランダに住むことになり嬉しいはずなのに、顔には出しません。むしろ、最初、拒絶します。

窓のすぐ外にいるのにわざわざ携帯電話で哲男と会話します。
それはたぶん、あんまり近づきすぎる(物理的にも精神的にも)と、もっと好きになってしまうから。たがら、携帯を使って距離を作り出す。近づきすぎないように。

真里が部屋の中から立ってベランダの哲男を見下ろし、哲男がベランダから真里を見上げる、という構図が多く見られます。哲男の上目遣いにはため息しかでません。

この世界にこの映画があってよかった。