ゆれるスカート

しゃくしゃく余裕で暮らしたい

アナーキーフィッシュ

今日バイトで一ヶ月くらいぶりに夜勤さんに会った。
元々は別の人がシフトに入っていたはずだったから、まさか夜勤さんがいるとは思わず、私の心臓は緊急事態だった。
たまーにこういうことがある。心臓に悪いサプライズ。歓喜と憂鬱の津波

彼は風邪をひいているようで、マスクをして咳をしていた。働きすぎなんだよ。こっちがメインの仕事じゃないはずだから、こんなコンビニの夜勤なんて辞めちゃえばいいのに。

辞めたら会えなくなるからいやだけど。

私「シフト代わったんですね?」
夜勤さん「出れるようになったから」

なにが出れるようになった、だよ。風邪ひいてんじゃん。

なんでそんなに働くの?
なんのために?

いつもそうだけど、全然話せなかった。もっともっと話したかった。笑ってほしかった。

あなたは他人をあなたの世界に触れさせない。少なくとも私には。

捕まえられない魚。
自由な魚。私はあなたの自由が憎かった。でもその自由はあなたをあなたたらしめていた。

私を好きになってくれないあなたが憎かった。

ほしいものはいつも手に入らない。
ないものねだり。私は特に。

ああ、でもマスクをした夜勤さんはとても素敵だった。
眠そうだけれどどこか鋭いその目が一層印象を濃くしていた。