ゆれるスカート

しゃくしゃく余裕で暮らしたい

紫煙

「とてもおいしそうにたばこを吸うんですね。たばこにいい印象はなかったけど、あなたが吸っているのを見ているととてもおいしそうに見えます。」

私は、横にいる男性の吐く紫煙が夜の闇に消えていくのを見ながら言う。

「吸ってみる?」

彼は私を見ずに言う。その声はあまりにも穏やかで、感情が読み取れない。たぶん何も考えていないんだ。

「いえ」

私は彼の唇から目を離さずに言った。