ゆれるスカート

深淵にて

天性の不向き

恋がおわる音がした。泡の割れる音がした。

 

告白してふられたとか大それたことじゃないけど、おわった。気がする。

そりゃあ長く一緒にいる子と仲良いのはよくわかる。でもあんまりだよ。そっけないよ。リセットされちゃった。継続に負けちゃった。

 

あなたは簡単に私を絶望させることができる。一瞬の目線で。一言で。

私たぶん恋に向いてない。両想いに向いてない。天性の不向きだ。

 

たぶん私が舞い上がりすぎてたんだね。彼女面してたんだね。ちょっとやさしくされたくらいで。でも免疫ないからすーぐすきになるじゃん。

 

笑っちゃうくらい脈がない。兆しがない。あーあ!

 

 

綿矢りさ著『勝手にふるえてろ』の文章を引用したい。私の今の感情を代弁してくれている。だいすきな小説である。

 

私のお星さまは、イチ。最後まで食べずに残しておいたお皿のうえのイチゴ。でもいま手に入れてすらいないうちに彼を失いつつある。告白してふられたとか彼に彼女ができたとか彼に幻滅したわけでもない、ただ、恋が死んだ。ライフワーク化していた永遠に続きそうな片思いに賞味期限がきた。

勝手にふるえてろ (文春文庫)

勝手にふるえてろ (文春文庫)